冷たい舌

 

 
 夕食後、どうせならと某アイスの店まで三人は出向いた。

 ちなみに車はクラウンで、忠尚の運転だった。

 お気に入りのグリーンティを頬ばりながら、透子は言う。

「龍也も来たそうだったよ」
「あいつにまで奢ってやる義理はねえ」

「そうやって、すぐハネにするから拗ねちゃうんじゃないの?」

「今日のはただの金銭問題だろ」

 そう言う和尚を睨んで、忠尚は、
「だいたい、お前もちゃっかり入ってんなよ」
と言う。

「俺はいいんだよ」
「なんでだ?」

「双子だから」

「……なんでだ?」

 わけのわからないことを言って煙に巻く和尚に乗せられ、悩む忠尚に、透子は笑った。

 ガラス張りの店内から外を見る。国道と近くの工場の光で結構明るかった。

「そういや、お前、加奈子を知ってるって?」

 突然そんなことを言った忠尚に、透子は口に入れていた塊を慌てて飲み込む。

「ああ、今日の忠尚のデートのお相手」
「今日のってつくところが、ミソだよな」

 うるさいっ、と忠尚はわめく。