冷たい舌

 

 
 見慣れた景色なのに少し目線が低い。
 夕陽を浴びてオレンジに染まり、流れる淵。

 それに脚まで浸かっている自分は、まるで龍の背に乗ってるようだと思った。

 目の前に誰か居る。

 白い装束に浅葱の袴を身に着けた男。
 伸ばして束ねた長い髪が、風に揺れている。

 これは……俺?

 近づく自分をその視線が見上げたそのとき―