姫と年下王子たち

「俺はスルメイカ~!」


さっき言っていた“肝心なもの”とは、どうやらお酒のつまみのことらしい。


「じゃあ、あたしが買ってくるよ。コンビニ、すぐそこだし」

「俺も行くーっ!」


絢斗が立ち上がった。



あたしたちは、長谷川くんの部屋を出た。


「もー…。あたし、お酒なんか飲めないよ~…」

「飲めないじゃないだろ?飲んだことがないだけだろ?」