「玲くん、泣かないで?

お腹の子たちが、悲しむ。

お願いだから、この子たちに、生まれてきてくれてありがとうって、伝えて?

玲くん、私の前では、泣いていいよ、
だけど、

子供達の前で、泣いちゃダメだよ?

あのね、私のお母さんね、前いった風になる前はね、

いっつも泣いてたの、

それを見て、すごく悲しくなったんだ。

何度もお父さんの名前を呼びながら、泣いてて、

それからだった。お母さんが壊れたのは、

お父さんも、最初は、お母さんの名前を呼んで泣いてた。

だからね、

この子たちに、そんな思いして欲しくないんだ。」

泣きながら伝えたら、

玲くんは、笑って、

「あたりまえだ、」

と、抱きしめてくれた。