「幸也お兄ちゃんは、きてくれる?」

「ん、いくよ、」

と、クールなお兄ちゃんがわずかに表情を崩し、私の頭を撫でてくれる。

私は、お母さんも、お父さんも、お兄ちゃんも、

すごく大好きだった。

愛してた。


だけど、

次の日、お父さんは、
急患が入って、

発表会に来てくれなかった。