外はもう、夏の夜と同じだった



今年は猛暑で、夏が長い



ニュースか何かで聞いた言葉を思い出して、一人頷いた



コンビニまでは、歩いて十分程度の距離


星空を見上げながら、トボトボと歩く



「あっ!」



途中、流れ星を見つけて、慌てて両手をあわせて目を閉じた



いきなりだったけど、当たり前のように浮かんだ願い事は..





智也とずっと、一緒にいられますように―





お願い事が終わると、瑠奈は目を開けて、満足そうに微笑んだ




「いらっしゃいませ〜」


コンビニに入ると、店員のだるそうな声が、客のいない店内に小さく響く


瑠奈は、毎月買ってる雑誌やオレンジジュースをカゴに入れた


後は、適当な商品をカゴに入れて、眠そうな目をこする店員のレジに出す



「ありがとうございました〜」


背中に送られた声を聞きながら、コンビニを出ると、さっきまでなかった一台の車が止まっていた