それからは、智也の仕事も始まって会える時間も少し減った




寂しくない、っていったら嘘になる..




でも、大丈夫




二人の間には目に見えない、信頼がある





泣きながら海斗のことを話した時



泣きながら瑠奈を抱き締めてくれた智也



一緒にいこう、って瑠奈の背中を押してくれた





瑠奈はやっぱり、智也が好き




他の男は目に入らない





智也だけを愛してる..






「わりぃ、遅くなった」



智也は仕事が終わると、毎日少しでも瑠奈のところに顔を出す


冬の凍てつく寒さの中、バイクをとばして会いにきてくれる


そして、会いたかった、って瑠奈のことを抱き締めるんだ



「瑠奈も会いたかったぁ〜」


「日曜は、デートしような?」


智也の言葉に、瑠奈は笑顔で何度も頷いた



そういえば智也と、デートらしいデートをしたことがない気がする..



「行きたいとこ決めとけよ?」


そう言って、瑠奈の唇に自分の唇を重ねた



冷えた体を互いの体温で暖めあう