君を想う【実話】

瑠奈は少し迷ったが、自分の財布から写真を取り出した


不思議そうにしてる拓磨に写真を渡す




「え..」



案の定、拓磨は写真を片手に固まった



「瑠奈の大切な人もあんたに似てるでしょ?」


瑠奈は複雑な笑みを浮かべて、固まる拓磨を見た



「まじかよ..」


瑠奈が写真を見た時と全く同じ反応


それが普通なんだけど..



「海斗って、この人だったのか..」


その言葉に瑠奈の体がビクッと反応した


「お前、いつも朝起きると俺に向かって海斗っていうじゃん。やっとわかったわ」


「..ごめん」


気付いていていたのだと思うと、急に罪悪感が芽生える


「俺の名前は呼ばないのに」


「あんただって呼ばないじゃん」


顔を見合わせ、二人は軽く苦笑いを浮かべた



「瞳っていうんだ..」



拓磨は懐かしそうに、愛しそうにその名を呼ぶ




拓磨は静かに話始めた





大切な人





瞳(ヒトミ)さんのことを―..