その後、名前も知らない男の子と後輩に告白された


でも、知らないところで瑠奈を想ってくれている人がいたことを知り、嬉しかった..



教室に戻ると、後輩の子達が瑠奈に駆け寄ってくる


何かください、と言われて適当な身の回りのものをあげただけなのに、泣いて喜んでくれた



一番印象に残ったのは、卒業生の名前も知らない女の子


誰の名前も知らないだけなんだけど..


「佐々木さん..ずっと、お礼を言いたかったんです..」


瑠奈は意味がわからず、不思議にその子をみる



「私、ずっといじめられてたんです..もう諦めてて..ほんとに死にたくて..でも、トイレに閉じ込められた時、佐々木さんがその人達を殴ってくれて..」



その言葉に、昔の記憶が鮮明に蘇る



もう一年以上前..


たまたまトイレにいくと、閉じ込められてる女の子にそれを嘲笑う女達



弱い者いじめが大嫌いな瑠奈


しかも、その時の機嫌の悪さは最高潮



とりあえず女達を殴ったのを覚えてる..



「あれから、いじめもなくなったんです..だから..ほんとにありがとうございました!」


それだけ言うと、女の子は涙を拭い足早に去っていった