「あっ!番号、聖に聞いたんだよね」


思い出したようにそう言った智也


「そうなんだぁ〜」


「なんか悪いことしたな、あいつ瑠奈のこと好きみたいだし」


てゆうか、昨日告られたんだよね..


別に関係ないけど


「そういえば、瑠奈って男いるの?」


「..いないよ。智也は?」


「よかったぁ〜俺もいないよ」


嘘をつくのは慣れているのに何故か少し胸が痛んだ



それから色々な話をした



あの日のお互いの印象


共通の知り合いのこと


飼っている犬のこと


智也と話していると会話が止まらず、気が付けば一時間くらい話をしていた


「じゃぁまたな、メールするよ」


「うん、またね」


メアドを交換して、電話を切った