「今日の飲み会、先輩いるから遅くなる」


海斗は、お風呂上がりの瑠奈の髪をドライヤーで丁寧に乾かす


「わかった」


気持ちよくて眠くなる


「いい子にしてろよ?」


「いい子にしてるから、明日は富士Qね」


瑠奈は意地悪に笑う


どんな我儘も海斗は絶対"NO"と言わないことを知っている


「しょうがねぇな」


「嘘だよ。飲みの後に遊園地なんてグロすぎ!」


瑠奈はドライヤーを奪い、海斗の濡れた髪を乾かす


「じゃぁどっか考えとけよ。俺、もういくから」


「うん、いってらっしゃい。飲みすぎないようにね」


キスをして、玄関まで見送る


海斗がいなくなり、お姉ちゃんの部屋で一緒にテレビを見ていた



♪〜



「ねぇ、海斗の部屋で鳴ってるの瑠奈の携帯じゃない?」


お姉ちゃんの言葉に急ぎ足で部屋に向かう


しばらく携帯を持ち歩いてなかったから、未だに放置してしまう癖が抜けなかった