「慈侑くんソファで寝てよ。」
「なんでだよ。」
「じゃあ私がソファで寝るよ。」
「なんでだよ。」
…なんでだよ、しか言わないし。
「2人でこのベッドとか狭すぎだよ。」
この発言に慈侑くんは待ってましたと言わんばかりにニヤリと笑った。
「狭くなかったらいいわけ?」
「…え?」
ピーンポーン
「ナイスタイミング!」
時計を見ると21時。
こんな時間に誰?
慈侑くんはインターフォンの相手が誰だかわかっているみたいで、ドアを確認せずに開けた。
そして私は立ち尽くすばかり。
さっきまであった私のベッドは、折りたたみ式のベッドだったためコンパクトにまとめられて部屋の隅へ。
代わりにそこには大きなキングサイズのベッドが。
ベッドの周りにあったテーブルや棚は、配置が変えられ、全く狭さを感じさせない配置になっている。
これを30分もかからず、大きな音も立てずにやりとげた3人の作業服を着た男性。
その作業服の背中には“Suo Group”と大きく書かれてある。
すおう…って…
慈侑くんのお家の会社…?

