「あ!そこのスーパー寄っていい?」
家の近くまで来たところで、冷蔵庫の中になにもないことに気がついた。
「おう。柚がなにか作ってくれるの?」
「うん。料理は自信あるんだよ。」
中学校に上がる前にはもうお父さんと2人暮らしだった。
お父さんは仕事があるから、家事全般は私がしていた。
料理もお父さんに喜んでもらいたくて頑張ったなぁ…。
「確かにすげー美味かったもん。」
美味しかった、その言葉は素直に嬉しい。
一人暮らしを始めて誰かのために料理を作ることはなくなったと思っていたから、また誰かのために料理をできることは楽しい。

