イジワル王子を拾いました。




図書室の扉を閉め振り返ると、


「わっ!」


すぐ後ろに慈侑くんがいた。

しかもなんだか不機嫌。

「ご、ごめんね?」

「別に。」

うぅ。
さすがに待たせすぎたよね。

「待ってもらってごめんね…明日からは先帰ってて大丈夫だよ?」

「……。待ってるよ。…なんか柚とあいつがずっと喋ってて嫌だっただけ。」

そう拗ねるように言った慈侑くんがなんだか可愛い。
あいつって相楽くんのことかな。

「だから、当番終わったら俺が柚独り占めするから。」