イジワル王子を拾いました。




「柚、今朝のあれなに?」


アタフタする私は慈侑くんの話も聞こえず…。


コツコツ…


廊下から微かに足音が聞こえる。
やばい、誰かがこっちに来る!
相楽くんかも。


「慈侑くんこっち!」

私は慈侑くんの手を引き、前と同様本棚の陰に隠れた。

「……。」

コツコツ…

足音は、図書室と通り過ぎて行った。