間に合って良かった。 あの夢の通りにならなくて。 「テメェ!よくも俺の妹を!!」 「ヒィィ!!」 錦が紘にぃに 取り押さえられているのを横目で見る。 「朱音!しっかりしろッ!!」 「どうして庇ったりなんかしたのよぉ!」 "なんで、なんで庇ったのよ!!" あの時の私と同じ事言ってる。 そんなの決まってるじゃん。 『た……ぃ…せつ…だ……から………。』 大切な友達だからだよ。 あぁ…蒼空もこんな気持ちだったのかな?