玲に腕を捕まれている。


気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い

キモチワルイ。


『離せッ!!!!!!!!!!』


勢い良く腕を振り払った。

振り払われた玲、
いやその後に居る皆も驚いた表情をしている。


「蒼翔…?どう…したの??」


「蒼翔さん…?」


「どーしたんだ?」


「…。」


「蒼翔?…悪ぃ大丈夫か??」



心配気に私を見つめる『双覇』達。


でも、今の私にはそれさえも鬱陶しく感じる。


「あお…」


玲が声をかけるのと同時に
私はその場から走り出した。

後ろから何か叫んでるようだったけど
立ち止まらず走り続けた。


どこに行こう?

何も考えず、人が居ない場所を求めて走った。