双覇side


「類の作戦上手くいったねぇ♪」


俺らはあれから
バイクを取りに行って倉庫に向かった。

もちろん朱音はタクシーだからな?
類が付き添ったから
類のバイクは俺らがなんとかして運んだ。


「まさかこんなに
簡単に捕まえる事が出来るなんて…意外です。」


ついに朱音を捕らえる事に成功した。


類の作戦とは

朱音の前で怪我を痛がる事。

たったそれだけ。


" えぇ!?それだけなの?"


" 本当に上手くいくんですか…??"


" 絶対、上手くいく。"


" それ…誰がやるんだ?"


" 俺、ぜってぇ嫌!!"


" それは誰だって嫌でしょう。"


" 燐がやった方が良いと思う。"


" なんで僕なのぉー!?"


" 俺らが抱き付きに
行ったら間違いなくはっ倒されるから。"


" よし決まり。燐…頑張れよ。"


" えぇーーーー!?"


「もう最初は
絶対上手くいかないと思ってたよぉ~…。
類ったら僕を売るんだから!」


「悪かったって…でも、上手くいったろ?」


「それにしても類。
私達が思っているより
相当強いんじゃないんですか?」


李樹の言葉で皆が類を見つめる。