きっと那智も弾いているであろう吹奏楽部の演奏が、校舎内に響いている放課後。 晴々とした青空を、夕焼けが包んでいく。 トイレに行っていた私は帰りの支度をしようと、教室に戻ってきた。 「あ...」 え、ちょっと待って。嘘でしょ? 頭の中が混乱し始めた。 教室にはもう誰もいない。私以外はほとんど部活に入っているからそのせいだろう。 そんな場所の私の机の上。私の目はそこに集中していた。