「え...?」 「ううん。なんでもない」 小さく呟いた那智の声は、私の耳に届く前に消えていった。 なんて言ったんだろう、那智。 「東城くんって、入学してからもう10人から告られたらしいよ」 「10人...!?」 そんなにモテてたんだ、千夜って。 中学の頃は丸刈りで、何事にも真面目で、恋なんて告白なんて知りませんって感じだったのに。 まあ、確かに、かっこいいと思うけど......。