「あの子、絶対東城くん狙いだよね」 那智はお弁当のおかずのグラタンを頬張りながら、呟くようにそう言う。 ドキッと、心臓の奥が飛び跳ねたのを感じた。 うん、確かに。見るからにそうだ。 あの子の表情が、そう語っている。 恋してます、って顔。 ピンク色に染まった頬とか、潤んでるつぶらな瞳とか。 あんな可愛い子に好かれちゃって。千夜って、モテるんだなぁ。 「早くしないと取られちゃうよ?」