「あの子」と言いながら、私は扉の方を指さす。 可愛い女の子と千夜が一緒にいるところを。 「あー、あの子ね。野球部のマネージャーでしょ?」 へー。そうなんだ。 あんな可愛いマネージャーがいるんだ。それなのに千夜は、私にマネージャーを勧めてきたんだ。 ねぇ、どうして?千夜。 どうして私じゃなきゃいけないの? 心の中で何度も千屋に尋ねる。 だけどもちろん、答えは返ってこない。 胸が苦しいのは、なんで?