「東城くん〜!」 食べ始めてわずか数分後。 教室に千夜を呼ぶ高めの声が響く。 私は反射的に、声のした扉の方へと顔を向けていた。 さっき千夜とマネージャーのことについて話したせいだ。千夜のことに敏感になっているのは。 「あの子可愛いなぁ...」 ボソッと呟いた独り言が、意外に少し大きな声量で、自分自身に驚く。 「どの子?」 私の独り言が聞こえたのか、那智が興味津々に尋ねてきた。