メールの返信を送った後、私は窓を開けて空を見上げた。 雲一つない空。 でも地面には小さな水たまりがいくつかあって、空の表情をくっきりと映している。 透明な、ガラスのような雨の粒の結晶。 何にも染まらない透明な色は、一体何を繋いでくれるのだろうか。 このまま、さらに輝きを増していく千夜の姿の隣を、私は並んで歩けるのかな? 私は千夜の真剣な表情を、真っ直ぐ見れるのかな?