そして、何もなかったのように、 また私は、鼻歌を歌いながら、掃除機をかけ始めた。 「あ、蓮〜、リビングにコーヒーと、新聞あるよ〜」 と、 笑いかけると、蓮は、 髪をくしゃくしゃとしてから、 「ありがと。」 といって、寝室を出て行った。