それから、柚月と、お兄ちゃんに、謝って、寝てしまった、

愛希を蓮が、抱えて、車に乗った。


「莉奈。」

「んー?」

「俺残業ばっかしてただろ?」

「…うん、そうだね、」

「本当は、4日休めるように仕事詰めてたんだ。
5日目は、日曜日だろ?」

「?うん?」


「旅行、行こうか、」


「…え…?」

運転する蓮の横顔を見つめた、

対向車のライトで、蓮の顔が映し出された。

赤く染まった、

蓮の顔が、

私は、あと何回泣けばいいんだろう、

ボロボロ零れ落ちる涙