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「全国大会、優勝おめでとう!莉加!」



「へへ、ありがと、さつき」




剣道のインターハイで、優勝した帰りだった。




一番の親友、さつきもベスト8で、泣いて喜んできた帰り。



目も真っ赤に腫れて、二人でお互いの顔見ながらたくさん笑った。






「ほんとさー、莉加って空手も世界大会出場するし、武道の達人だよね。しかも全国模試も常に50番に入ってるっていう凄さはもうウチと次元が違いすぎる」



「ひたすら頑張ってるだけだよ。おじいちゃんと二人暮らしで、勉強してればいい大学に入って、刑事になって、おじいちゃんに楽させれるし!」



「あー、莉加を嫁にして旦那にしたいわー!」


「え?旦那に?でもあたし女だから旦那は無理だね!うん!」


「そんなの知ってるし!例えだよ例え!全くさ、その超ド天然なところもいいわ」