フォークとナイフ
ハンバーグでいいじゃん。


楽しみにして一日の終わりを待っていた
待っていたのに・・・。


少し遅くなると言う奥野さん。


「いいよ 会社で待ってるから」


約一時間遅れで来たかと思うと
何故に?工藤さんも一緒?


「あれ?上野さんも今帰り?」


「あ・・・うん
工藤さんも遅かったのね」


「奥野さんと話し込んでたら
こんな時間になってた
ねっ!奥野さん」


「あ・・・まぁ・・・ね」


まぁね?
話し込んでた?


あたしと約束してたでしょ!
あたしが先約でしょ!
あたしを待たせてまでも
工藤さんと話していたかったわけね。


それならそれでいいじゃん
「そーなんだ~
じゃあ お先に
お疲れさまぁ~」
あたしは二人に挨拶をして
会社を後にした。


「おい!上野!」
奥野さんは呼んでいたけど
そんなの無理無視。


なんで一時間も待たされて
あたしが奢らないといけないの!
あのままだと工藤さんも
一緒に行きそうだし。


・・・・・・


恋人じゃないから
文句も言えない。