「ねっ!あの人も
ご飯行ったあと送ってもらって
アパートへ泊めた?」


いきなりの質問にドキッとした。


「泊めてないよなんで?」


「直感的にそう思っただけ」


「まって!あのとき言ったよね?
奥野さんだから泊めるって」


「あの人にもそう言ってたりして」


「違うよ~
そんなことしないし!」


「まぁ 別に上野があの人を泊めようが
オレには全く関係ないことだからね
付き合ってるわけでもないし」


ーーー全く関係ないこと
ーーー付き合ってるわけでもないし



確かにそうだけど
そんな風に言わないで欲しい
思いっきり傷つくし!!


「そうだよね そうそう
あたしが何しようが奥野さんには
関係ないし 奥野さんが何しようが
あたしには関係ないものね」


こんなこと言いたくもないけど
強がってないと泣いてしまいそうだから。



夜は約束通り恵夢との晩御飯
今の状況を説明すると
「いいじゃん!恋人気分味わえて!
理由がどうあれ 好きな人と
恋人として過ごせるんだよぉ~
そしていつかは本物に!」
と 言うけれど
本物にはならないかな 悲しいかな。


あんなにキッパリ
関係ないだとか付き合ってるわけでもないし
なんて言われるとね・・・
見込みなんてないよね。