流れ星に4回目の願いを呟く時。

 真新しい建物の横に並び建つ、古びた小さな庁舎。


 なぜ気付かなかったんだろう。最初から真貴子は私にこの場所を教えてくれていた。


 私が、この場所に、今日この日に、来てくれるように。


 勢い良く門へ入ると、淡い街頭の光が飽和する駐車場の奥に、一台の自転車が立て掛けられていた。


 その淡い光はその奥に続く小さな道へとぼんやり伸びていて、私はその光に引き寄せられるように、その光を追いかけた。


 風は和らいでいた。そして強い塩の香りが鼻の奥を貫く。


 光の先には青く光る海が広がっていた。