流れ星に4回目の願いを呟く時。

 でも、和泉は心も体もまだ完全には良くなっていません。それに妹もまだ学生で、大学に入って、卒業して就職するまで。それまでは帰ることは決して無いでしょう。


 山崎もいつかは友枝を出る時が来るかもしれません。でもその時は、今度は僕があの海が見える町で、山崎が帰ってくるのを待っています。たとえ何処かの町で誰かと恋をして、結婚して、忙しい毎日に僕のことを忘れても、きっと待つでしょう。


 何をしでかすか心配ですが、和泉はどんな手を使ってでも協力すると豪語しています。和泉なら本当にとんでもなことをしそうで……、でもその時は彼女なりの精一杯の結果だと解ってあげてください。


 しかし、それでも、その前に、時間が2人を別つ時が来るかもしれません。どうすればこの願いが叶うのか、最近はずっと夢中になって考えています。


 初詣で神社に行く時も、七夕の夜に短冊を飾る時も、サンタクロースがやって来る時も、流れ星を探して夜空を見上げる時も。どれが一番その願いを叶えてくれるのか。いつも考えているのです。なんて呑気で馬鹿馬鹿しいことをしているのか、と笑ってください。