流れ星に4回目の願いを呟く時。

 随分と長くなってしまいました。でも、これが山崎に届くかと思うと、どうしても書き足りない、そんな思いでいっぱいなんです。


 覚えていますか。3年の、あの日の放課後を。夕日に染まる雨上がりの町を、山崎と初めて2人並んで歩いたあの日を。あの時、僕が言ったことを覚えていますか。


 随分と偉そうなことを言ってましたが、本当はあの時、凄く緊張してたんです。そしてあれは、自分にも言い聞かせていました。


 家族のことで毎日が辛くて、そんな家に居たくなくて。朝も夕方も山崎と一緒にいることだけが僕の唯一の癒しでもあり、それは願いになりました。


 だけど、この山崎への想いが届かないのではないかと思うと、その方がもっと辛くて。山崎が笑ってくれない時、そばにいてくれない日は、とても心が苦しくなるんです。本当に、女々しい男ですね。


 実は今でも嫌なことがあると、雨が降った日はついつい下を向いて歩く癖があります。山崎はあの時、どうしてか上を向いてましたね。でも、見ている方向は違っても、僕らの帰ってくる場所は同じだと願いながら、これからも頑張って行くつもりです。


 僕はいずれ、どういう形であっても、友枝に帰って来ようと思っています。あの海が見える町へ、必ず。