流れ星に4回目の願いを呟く時。

 私にも一度、そのような関係を築くチャンスが勝手に転がって来たことがあった。おそらくチャンスとは言えない。ピンチと言った方が正しいかもしれない。


 それは2年のある冬、同じ体育館で部活が行われていたバド部の先輩に体育館の裏に呼び出され、いわゆる『告白』というものを受けた。


 どうやら、その彼は、私が頭の軽いお調子者であることを知らなかったらしく、断っても一時はしつこかったのだが、私の正体を知ってからは、何処ぞやの後半女子にスッキリ鞍替えしたらしく、体育館の窓から彼らが仲睦まじそうに手を繋いで帰る姿を見て、そこに私がいない現実をホッとしながら噛み締めたのを覚えている。


 それ以降、告白は一度も受けていない。たまに友人から、『誰々くん.絶対ホタルのこと好きだよ』みたいなことを聞いたりしたこたもあったが、その一件があったおかげで、その馬鹿らしい、まるで瞬間沸騰機のような発想から生まれた恋愛に付き合わなくて済んだ。