流れ星に4回目の願いを呟く時。

 友枝の桜も綺麗なものだったが、奈留早の桜はどこか他の町とは違う。他の場所では絶対に感じることの出来ない、何かがそこにはあった。


 響子との飲み会の翌々日の、金曜日の夜。ひかり保育園のお花見親睦会は毎年、この未だ少し肌寒さの残る季節に行なわれる。


 桜は山から町へ流れる川に沿うように咲いていて、その桜を眺めながら飲むお酒が美味しいんだと、酔っ払いの由美子は毎年豪語していた。


「ホタルも飲みなさいよ。」


「そうですよ、先輩。せっかくのお花見なんですから。」


 そこへ今年からは響子も加わり、まったく恨めしいイベントであった。


 朝や昼間に見る機会が多い桜だが、奈留早では夜桜見物が人気で、公園は今年も多くの見物客で賑わいを見せる。


 夜のライトアップされた桜は、その桜色を白く変え、光り輝く白化粧の花びらを嬉しそうに散らす。