流れ星に4回目の願いを呟く時。

 いつしか金曜の夕方はマサヒロといるのが当たり前だと思うようになっていた。


 最初に声をかけて来たのは向こうだったが、いつの間にか打ち解けていた。何においても誰よりも秀でているという自覚はあっただろうが、気さくに接する彼はまさに硬派な男性だった。


 「あの授業さ、何か途中で眠くなっちゃうよな。」


 眠っている間の抗議ノートを見せるという条件でマサヒロは私にオレンジジュースを奢り、レポートの参考図書の概要を教えるという条件で私はマサヒロに缶コーヒーを奢った。


 私たちは授業の予習という名目でよく図書館でも会うようになり、サークルや学科の必修でも一緒だったので、週のほとんどは彼と過ごしていた。


 知り合いと言うには不作法で、親友と言うには少し大袈裟で、恋人というにはあまりにも不自然な関係だった。