流れ星に4回目の願いを呟く時。

 3年最後の体育祭が終わり、3年部の教室は燃え尽き症候群が広がっていて、皆精気を奪われたように、無気力で自堕落な日々が続いていた5月の終わり。


 体育委員の仕事をやりきった私も、何処かその影響を受けて、気持ちがどんよりとした毎日を送っていた。


 そんな時、部活の帰りに立ち寄ったコンビニで気になる雑誌の見出しを見つけた。


 それは夏の水着特集の月刊誌で、そこに、今年は黒肌で決める、なる日焼けのコラムが組まれていたのだ。


 当時は未だ女子高生の間ではガン黒やゴン黒など、肌を黒く染めるのが人気で、その余波が中学生にも降りて来ようとしていた。胸の大きい女性が世の男性の目を釘付けにしていた時代。


 私は生まれつき肌が白く、胸なんて人様にお見せ出来るような谷間さえ無い、世の中の流れに逆らう小さな小舟。


 小麦色の肌に憧れて、敢えて太陽の光の下に身を晒したり、あまり好きではなかった牛乳や大豆を多く摂取したが、効果は全く無かった。