班決め中ずっと隣から

啓哉と真希ちゃんの声が聞こえて


耐えきれなくなりそうだった

ぐっと歯を食いしばってると


ふと机の上に置いてあった手に誰かの手が重なった






「え…翔?」

「そんな辛そうな顔しないで

俺がいるよそばに」


そんなに優しくしないでよ
泣きそうだよ


今は素直にその言葉が嬉しかった



「ありがとう、翔。」


私はちゃんと目を見て翔に言った



「無理しないで」


そう言って翔は重ねてた手を引っ込めた




ドキドキしたよ…
翔の優しさに胸があったかくなった



だから翔はみんなから人気があるんだ


こんな優しさ反則だよ