「あははっ。赤くなってる、かわいいなぁ、緋奈ちゃん。」
「えっ!?」
う、うそ、あたし、顔赤くなってる…?!
でも、顔が熱いのが自分でわかるし…きっと赤くなってるんだ、本当に恥ずかしい。
そうやって笑う向田くんの表情は、普段のかわいい感じとは違って…なんだかいつもよりもクール。
…いつもの向田くんとは、雰囲気が少し違う…?
「かっかか、かわいいなんてそんな…いつもかわいいのは向田くんの方で…!」
いつも本当に癒されております…!
やっと声を振り絞って、あたしは向田くんの前でブンブンと手を左右に振った。
「______僕がかわいい?」
向田くんがそう呟いた瞬間…。
「っ!?」
突然立ち上がらせられて、あたしより少し背の高い向田くんに顎をぐいっと持ち上げられた。
あたしと向田くんの距離は、ほんの数センチくらいしか離れていない。
下手したら…鼻がくっつきそう…。



