でも、今日は4月1日。


あたしはもう…高校1年生なのだ。



「緋奈ーっ!!ちょっときてー!!」



すると、左のリビングの部屋からお母さんがあたしを呼ぶ声が聞こえた。


ん?なんだろう?


腰掛けていたベッドから立ち上がり、すぐにリビングへと向かった。



「お母さん、どうしたの?」


「緋奈!高校の制服、届いたわよ!」


「えっ!制服!?」



お母さんの言葉に、あたしは目をキラキラと輝かせた。


宅配便で制服が届いたようで、お母さんは抱えている段ボールを床にそっと置き、カッターで段ボールに張り付いているテープを丁寧に切っていく。