工業高校のイケメン達に愛されて【上】




男の子たちは走って逃げるあたしを追ってきた。


な、なんで、追いかけてくるのぉぉぉ!!?



「いやーっ!!」



誰か助けてええええ!!!


とにかく広い敷地内…校舎の中を走った。


こう追いかけられると…どうしても逃げたくなる。


こんなふうに追いかけられるのは…初めてだけど。



「「「待ってよ美少女ちゃぁぁぁん!!!」」」


「やだぁぁぁっ!!」



男の子たちの体力にびっくり。


つ、疲れてきた…!!


普段こんなに全速力で走ったりしないから、息が上がる。


どれだけ逃げればいいの…!!?


あたしの脚力で、男の子を振り切れるわけもない。


息も荒くなってきて…。


走りながら、後ろを振り返って追ってくる男の子たちを確認しようとすると…。



______ドンッ!!



「あっ!!」



誰かとぶつかって、あたしはぶつかった勢いで尻もちをついて倒れてしまった。