工業高校のイケメン達に愛されて【上】




「______えっ、女子!?」


「お前のクラスに女子いた?」


「いや、俺んとこひとりもいねぇ」


「うわー、ちっちゃ!めっちゃかわいいじゃん!」



あたしの存在に気づいたみんなは、驚いた表情であたしをまじまじと見た。


ひぃ…!


あたしは血の気が引いた。


みんなあたしのことを珍しそうに見てる…。


ここにはとてもいづらい…。


だから、クラス表の自分の名前を探してさっさと教室に行ってしまおう…!!


男の子たちの中に突っ込んで、正面突破…!



「と、通して…。」



意気込んだくせにやっぱり怖気付いてしまって。


小さな声でそう言って、勇気を出して…男子たちの間に潜り込もうとした。


でも…。