「______えっ、女子!?」
「お前のクラスに女子いた?」
「いや、俺んとこひとりもいねぇ」
「うわー、ちっちゃ!めっちゃかわいいじゃん!」
あたしの存在に気づいたみんなは、驚いた表情であたしをまじまじと見た。
ひぃ…!
あたしは血の気が引いた。
みんなあたしのことを珍しそうに見てる…。
ここにはとてもいづらい…。
だから、クラス表の自分の名前を探してさっさと教室に行ってしまおう…!!
男の子たちの中に突っ込んで、正面突破…!
「と、通して…。」
意気込んだくせにやっぱり怖気付いてしまって。
小さな声でそう言って、勇気を出して…男子たちの間に潜り込もうとした。
でも…。



