最初の試合は他の部員と同じ時間だったため、応援は少なかった。

そこには未菜の姿はなかった。



1試合目は無事に勝つことが出来たため、全道まであと2勝。



無事に今のところ全員勝ち上がっていた。



そして2試合目。



コートの外には未菜の姿。



......当たり前だ。

試合が誰とも被っていなかったら応援に来るに決まってる。



落ち着け俺。



1つ大きく深呼吸をし気持ちを落ち着かせる。



審判のコールで2試合目が始まった。


順調に点を取り、リードは俺達。

そして、あと3点取れば勝ちというところで...俺は怪我をした。



ギリギリ届くか届かないか間のボール。

それを追いかけボールを無事にラケットに当て相手コートに返すことが出来たが、俺はその時思いっきり足を捻ってしまったんだ。



だけど試合中はアドレナリンが出ているため、痛くても走る事は出来たため、そのまま試合は続行された。



そして無事に2試合目も勝つことが出来たのだ。



だけど...

試合が終わり俺の足を見れば、真っ赤に腫れ上がっていた。



…捻挫…だ…