「雨水さんって人の男とるのが趣味なのかな」 「あいつ誰とでもヤるらしいよ」 「最低」 どんなに月日が経っても変わらない 私のことを嫌っているはずなのに 私とは関わりたくないと思っているはずなのに 私のなかに土足で踏み込んでくる 無神経な同級生 在りもしないことを口にして 嘘や噂に耳を傾ける それは同級生だけではなく 先輩や後輩も同じだった 大人たちは助けるわけでもなく 寧ろ そこに油を注ぐかのように 子供を使って私に刃をむけた