生神さまっ!

「あれ?言ってなかったっけ。

卑弥呼に秋奈が襲われたのが昨日の昼頃…そして今はもう夜の6時半だからね」




「…うっそー…確かになんかすごいスッキリしてる、私」




「秋奈は最近頑張りすぎたんだよ。

…たまには休みなよ、体を大事にね」




「りょーかい!」




2人並んで部屋へ向かう途中、後ろから「おーい!」という夏樹の声が。




「俺も一緒に行く!」



「…お前がいると付き人だらけで廊下が狭くなるんだけどなぁ」



「つっめてーなあ!

いいよ、ちょっと減らす!」




そう言って振り向いた夏樹は、手をパンパンと叩く。



すると3人を除いて、10人ぐらいの人たちが頭を下げたまま廊下から動かなくなった。



3人の男性だけはついてきてるけど。




「これでいーだろ!」



「なんかあの人達かわいそう…」



「本当だよね」



「…まあいいだろいいだろ!」




そんなくだらないことを言ってる間に、部屋へと着く。



襖を開くと、大勢の女の人が料理を持って私達を待っている状態。



…相変わらず、この空気には慣れませんね。



「…入る勇気が出ないっていうかー…」



「ほらほら秋奈、つっ立ってないで!

今日は秋奈の好きな揚げ豆腐があるしな!」



「え、ホントー!?

食べる食べるー!」