生神さまっ!

…さっきの冬斗のつぶやきが本当なら。




2つ目の理由が…今回の件…つまり、



卑弥呼がなぜ人神になったか、その理由の答えになるということ。




「…なんで、卑弥呼は…?」



「分からないんだよ」




首を横に振りながら答える。



分からない…か。




確か卑弥呼は、邪馬台国というその時代最も栄えていた国の女王で…不思議な力で、戦争の勝敗とかを占ってたらしい。



確か、最期は…定かじゃなかった気がする。



歴史が苦手な脳の片隅にある、中学の時の歴史教師に教えてもらった言葉を思い出そうとする。



なんだったっけな…なんか、言ってた…




卑弥呼の死因は定かじゃない。



ただ…




…あ!





「『卑弥呼もって死す』…!」




ひらめいちゃいました、わたくし秋奈!



先生、私、まだ歴史を諦めなくても良さそうです!!




…あ、私もう勉強しなくてもいいんだっけ。





「?なにそれー?」



「確か…

卑弥呼のことについてよく書かれてると言われている、"魏志倭人伝"の一説…だよね」



「さっすが冬斗!ご名答!」



「あー、なんか俺も聞いたことある気がするなー…」