生神さまっ!

私の隣の部屋が春乃の部屋。さらにその奥の隣は夏樹で、その隣が冬斗。




春乃の部屋…初めて入ったけど…



…なんか、私の部屋と全然違う。




生活感が少ない私の部屋に比べて、春乃は女の子らしいというかなんというか。




フローラルな匂いもどこからかするし、たくさんの物が置いてある。



けど、整頓されていて…女の子らしいったらありゃしない。



ちょっと恥ずかしくなるレベルかも…




「はい、座って座ってー!」



春乃が出してくれた座椅子に座り込む。



さすが春乃。折りたたみ座椅子を持っているなんて、準備がいい!



私も欲しいなあ、座椅子じゃなくても、座布団とか。



今度春乃に言ってみようっと。




「…よし。

じゃ、早速だけど、秋奈には、春の玉のことについて教えるよ」




春の玉のことについて…か。




「まず、昨日の話の段階で知ってることは?」




昨日の話では…確か…




「春の玉は、スサノオが奪った、季節の力を持つ4つの玉の1つだよね。

それぐらいしか…分からないかなあ」




「まあ、俺らもそれぐらいしか教えてねーし、当然だな」




夏樹の言葉に、うんうんとうなずく春乃。



良かった、なにか忘れてるかもってちょっと不安だったよ。