生神さまっ!

「冬夜…大丈夫だから。

もう、やめて」




「…大丈夫だよ、秋奈。

だって、僕…」




私の腕からするりと、彼の体が抜けた。

あんなにきつく抱きしめていたのに。




「僕、死ぬんだもん」




彼は本当に美しく微笑んで…傍らにいる”父”へ、攻撃を加えた。


ほとんど音がしなかった、けどどん!とそいつの体は大きくはね、そしてまた、動かなくなった。




「…う、そ…でしょ…」




「…ばいばい秋奈、」




冬夜は笑って、屋上の端へと走っていく。

待って、と手を伸ばしてももう遅かった。


古びた柵、いとも簡単に飛び越えた冬夜は、




きらめく星の中、消えて行った。





「…あ…あ…」