生神さまっ!

冬斗はそういうと、空を見上げた。


私もつられて見上げる。




「…秋奈。本当にありがとう。

何回言っても言い切れない。巻き込んで、本当にごめん」



「…びっくりしたけど、なんとかなって…本当に良かったよ」




それに、なぜか私はこの場に入れてよかったと思う。

それが私の勝手な承認欲求の現れだとしても。



存在意義を感じられた。それだけで、後悔なんか消える。




「ねえ冬斗、あのさ、私実は明日には…

…ふゆ、と…?」




隣の冬斗が…動かない。

立ったまま、どこかぼうっと遠くを見ていた。



「ふゆと…どうしたの?

冬斗?」



「…さない」


「…え?」




さっきまで感じていなかったはずの冷たさが、寒さが、急に襲ってきた。

思わず息をのんで、目の前の冬斗…いや、”彼”を見つめる。




「許さない。

絶対に許さない」



そう言った”彼”は…静かに笑って、私を見た。

その笑顔があまりにも綺麗で、私は息をするのも忘れてしまった。




一瞬で目の前から消えた彼と、耳に届く叫び声。



「うあああああああ!!!!!!」


「っっ!!!」




オーナーさんのもとへ走る。

そこにはもうすでに、彼がいた。