生神さまっ!

「なに、それ…

どーゆー、こと…」



「秋奈!時間がない!!」


「だって意味わかんない!!」



「秋奈、来い!」



枷はついていても、手を伸ばせばギリギリ私に届く距離だったらしい。


冬斗は私に向かって手を伸ばし…



抱き寄せた。



彼の冷たい体が、私に押し当てられる。


けど温かい。なぜか温かい。



そして、私の手をつかんだ冬斗は…




「あ……」



嫌な感触だった。


ぬる、としたものが手に伝わる。




「なんで、冬斗…」


「…秋奈はすごいね。

俺は、ダメダメなのに」


「なにがすごい、の…」



「大丈夫。

秋奈は悪くない」




背後に迫ってくる気配。

急いで振り返ろうとしたその時、



___パリンッ!




何かが、割れる音がして、




「うあああああああ!!!」




男の、絶叫。




急いで振り向けば、

目を抑えて暴れまわる男がいた。




「冬斗…?」



「…ありがとう秋奈。

行こう」




私はそこでやっと気づく。



「冬斗、枷が…!!」



そう、冬斗につながれていた枷は。


今粉々に割れて…破片だけが床に落ち、なくなっていた。