生神さまっ!

あった。


今オーナーがいる方に…ガラスの破片みたいなものが、いくつか飛び散っている。


それに相手も気付いたのか。
私にこっちには来させない、とでも言いたげに…私を角へ、じりじりと詰め寄ってくる。



「…あああああ!!」




恐くて動き出せない体を無理矢理動かして…

大きな体のオーナーの横を、すり抜ける…




「くそっ!!」


今までとは違い、ナイフを持って追いかけてくるソイツ。

それを横目で確認しながら、目についた大きめで鋭利なガラスの破片を手に取る。



「秋奈!来い!!」



呼ばれるがまま、私は彼のもとへ走る。


自分がこんなに速く走れるんだ、と思えるぐらい速く。




「そのガラスで俺を、


刺せ!!」




けどその言葉を聞いた時、

彼の目の前で…私は、止まってしまった。